Gore-Tex製品は高機能で様々な環境で使えるので普段遣いでも頻繁に使っている人も多いかと思います。
で、問題なのですが・・・
これってぶっちゃけ洗濯していいの??
「汚れがつくと生地が劣化するから洗ったほうが良い」とか「洗いすぎると生地が痛むから最小限が良い」とか色々言われているのを見ると、
「どうすればいいんじゃ!!!!」
ってなりますよね・・・。というわけで今回はネット上にある情報を集めて実際に自分で洗濯してみましたのでそれをまとめてみました。
それでは行ってみよう!
Gore-Texはどれくらいの頻度で洗濯したらいいのか
Gore-TexはGore-Tex社が開発した特殊な防水生地のことで、
GORE-TEX プロダクトは、「GUARANTEED TO KEEP YOU DRY™」のプロミスを掲げ、優れた防水耐久性、防風性、透湿性を提供します。膝までパウダースノーに埋まっても、街で土砂降りにあっても、厳しいテストに合格した GORE-TEX プロダクトは、身体をドライで快適に保ちます。
と書かれている通り、Gore-Texを採用したウエアは日常生活からアウトドアまであらゆるシーンで活躍してくれる素晴らしい機能を持っています。
でも服って着たら普通洗いますよね?これだけハイスペックな生地なんだから普通に洗濯して大丈夫なの?という疑問があり、僕はなかなか洗濯に踏み切れず気がついたら1年位洗わずに着ていました(笑)
今思うと汚え!!早く洗いなさい!!
公式ホームページに書いてあることをまとめると
- 正しくこまめに手入れをすると性能が維持できて長いあいだ着ることができる
- 日常的に手入れをする方が良い
- 洗濯表示に従って手入れすればOK
つまり、「こまめに洗って長く使ってね!」って書いてあるやないか!!なんてこった!!
そんなこんなでようやく洗濯することに踏み切ったのです。
洗濯の方法はGore-Texの公式ホームページによると
洗濯機に入れ、40ºC 以下のぬるま湯で、少量の液体洗剤で洗ってください。すすぎは 2 回、脱水時間は短めにします。粉末洗剤、柔軟剤、染み抜き剤、漂白剤の使用は避けてください。汚れがひどい他の衣類と一緒に洗濯しないでください。
と書いてあります。と言うわけで、Gore-Texを洗うことのできる洗剤を用いて洗ってみようと思います!
\Gore-Tex専用洗剤はこちら/
Gore-Tex専用の洗濯洗剤「NIKWAX」とは!
NIKWAXシリーズの洗剤はEVERNEW社によって販売されている、アウトドアプロダクトの撥水機能を回復させることを目的とした洗剤です。
WARE用、SHOES用、GEAR用と別れていますが基本的にはどれも撥水機能を回復させるためのものとなっています。TX.10Tiという撥水ポリマーによって通気性を損なうことなく撥水性を回復させます。
今回は愛用しているTHE NORTH FACEのDRYZZLE JACKETを使用してその効果の程を検証してみました!
Dryzzle Jacketについての記事はこちらをどうぞ。
シェルジャケット用の「洗剤:NIKWAX TECH WASH」「撥水剤:NIKWAX TX.DIRECT WASH-IN」を使用しましたが、公式サイトを参照し用途に合わせてそれぞれ洗剤と撥水剤を選ぶと良いと思います。
NIKWAXを使って実際にGore-Texを洗濯してみました。
今回やった洗い方の手順を簡単にまとめると、
- ウェアのファスナー、ベルクロをすべて閉じ、ドローコードは一番ゆるい位置にセットする
- NIKWAX TECH WASHを使って洗濯する
- 十分すすいだ後、NIKWAX TX.DIRECT WASH-INで撥水加工をする
- 直射日光を避けて乾燥させる
- 乾いたらアイロンがけをして終了
となっています。それぞれ具体的に説明していきます。
洗う前の準備
今回は洗濯機を使用するので洗濯中にウェアにダメージを与えてしまわないように、シェルジャケットのベルクロ、ジッパー、バックル類をすべて閉じます。
僕はこれらに加えてドローコードも最大限緩めるようにし洗濯ネットに入れました。
こんな感じです。洗濯ネットは何でもOK!
洗濯開始!
洗濯機に入れてNIKWAX TECH WASHで洗濯していきます。
この際、洗剤が薄まらずしっかり行き渡るようにするために洗濯に使用する水の量を最低の22Lに設定しました。
また、使用するTECH WASHの量は製品の説明によると1~2着で150mlとなっているのですが、なんとなくすぐ無くなっちゃうのも嫌だったのでキャップ2杯弱くらいを入れました。
そして、脱水はかけずに洗いとすすぎで洗濯機を回します。
\専用洗剤のみはこちら/
いざ撥水加工
十分にすすぎ終わったら今度は撥水加工の工程に移ります。
この時は先程と同じ量の水を洗濯槽にためてウェアを洗濯袋から出したら、そこにNIKWAX TX.DIRECT WASH-INを投入していきます。
そのままよくかき混ぜて30分ほど放置します。
製品の説明によるとウェア1~2着で300ml使用すると書いてあるのですが、同じく貧乏性なのでこちらもキャップ2杯弱を入れました。
しっかりまぜまぜして、このまま30分ほど放置・・・。
\撥水剤のみはこちら/
最後にしっかりすすぎ、日陰干しをする
30分経ったら今度はすすいでいきます。
Gore-Texの公式によるとすすぎは2回となっていますが、ケチった撥水剤が全部落ちてしまいそうな気がしたので僕は1回しかすすぎませんでした・・・(笑)
十分にすすいだら直射日光によるダメージを防ぐために日陰で干していきましょう。脱水はなんとなく防水生地が痛みそうなので行っていません。
乾いたらアイロンをかける
十分乾燥したら最後にアイロンがけです。
Gore-Tex公式によると、アイロンをかける際は「低温であて布をして」とありますが、めんどくさかったので低温で直接アイロンを掛けました・・・!
以上で洗濯の全行程が終了です。日陰干しする前までにかかった時間はだいたい1時間30分くらいでした!
NIKWAXでGore-Texを洗濯して撥水性は戻ったのか!?
いよいよ気になるBefore Afterです!主にボディの部分とアームの部分を比べてみました!
ボディの部分のBefore After
こちらがBeforeの画像です。霧吹きで水を一吹きするとすぐに染み渡っていく様子が見えますね。
それでも1年以上洗濯していないことを考えると、THE NORTH FACEのクオリティの高さを実感することができるくらいの撥水力だと思います。
続いて洗濯後のAfterの画像です。
同じく霧吹きで水をかけると、洗濯前と比べて明らかに撥水能力が戻っているのがわかりますね!これは正直感動した!ウェアを起こすと水がコロコロと転がっていきます!すげえ!
アームの部分のBefore After
洗濯前の画像です。
アームの部分はよく擦れるため撥水性能は落ちきっていると思っていました。
霧吹きで水を吹きかけてみると、案の定直ぐに水が染み込んでいくのが分かります。
ちなみにこのような状態になっても台風の日でさえ内側のGore-Texメンブレンはしっかり防水機能を発揮してくれいていて全く濡れませんでした!Gore-Texすげえ!
洗濯したあとに撮影した画像です。
ちょっと見にくいですが霧吹きで吹きかけた水が玉のようになっているのが分かるでしょうか・・・?
画像を見ると一目瞭然ですが、しっかりと撥水機能が回復しているのが分かります!軽く払うと水滴が飛んでいって濡れていなかったかのような状態に戻ることができます。
以上がメインの画像です!
まとめ:Gore-Texは汚れたら洗おう!NIKWAXがおすすめです!
どうでしょうか!ちゃんと指定された量を使わなくてもこれだけ撥水性が戻るんですね・・・!
NIKWAXとGore-Texの相性すごい・・・。これはこまめに洗濯したほうが良いというのも頷ける気がします。
Gore-Texの防水透湿性を活かすには、その外側の生地の撥水性が大切だとされていますが、これだけしっかり水を弾いてくれるならGore-Texの機能を損ねることもなく快適に着ることができますね!
そして何より、軽く濡れただけならサッと一振りすれば水滴が全て飛んで行くのは見ていてめっちゃ気持ちいいです!また雨の日に外出するのが楽しみになっちゃう・・・。
このような高機能アウターを持っている人がいれば、ぜひしっかりお手入れして長く使ってあげてくださいね。NIKWAXは大容量のものも有るのでたくさん洗濯する人は大きい容量の物がおすすめです。
今度は残った撥水剤を使って傘とか撥水してみようかな・・・!
\Gore-Tex専用洗剤はこちら/