今回はアークテリクスのバックパック「グランヴィル16」を、実際に1年使ってみて感じた使用感などをレビューをしたいと思います!
結論としては「防水性やシンプルなデザインに対する満足度は高いが、人によっては他のモデルを購入したほうが良いかもしれないので気をつけてほしい。」と言ったところです。
グランヴィル16の概要、実際に使ってみて気に入った点、気になる点、パッキングしてみるとどんな感じなのかという順番で解説していきますので、参考になれば幸いです!
- アークテリクスの「グランヴィル16」の購入を考えている。
- グランヴィル16の特徴やいい点、気になる点が知りたい。
アークテリクス「グランヴィル16」の概要
グランヴィル16はアークテリクスの販売しているバックパックの中でも、日常のタウンユース向けに開発されたモデルです。
具体的な特徴はこんな感じです。
- 容量は16リットルでシンプルなデザイン
- 収納は全部で3つ
- AC2テクノロジーと止水ジップによる高い防水性
- チェストストラップの位置を変えることができる
中でも最大の特徴は、アークテリクス独自のAC2テクノロジーを採用し優れた防水性を備えており、他のバックパックとは異なりあらゆる天候で使用できるという点だと思います。
特に日本は四季があるため常に天候の変化と付き合う必要があるので、タウンユースであっても嬉しい機能ですね!
ちなみにグランヴィルシリーズに採用されているAC2テクノロジーは、アークテリクスヴェイランスのノミンパックに採用されているものと同じです。
アークテリクス「グランヴィル16」の特徴
ここからは具体的にそれぞれの特徴を解説していきます。
グランヴィル16の容量は16リットルでデザインもシンプル
グランヴィル16の容量は高さ48cm✕幅28cm✕奥行20cmの16リットルです。
16リットルというと普段遣いでは小さめなサイズ感ですね。
スーツケースにもバッグを止めるベルトでちょうど固定することができます。
また、グランヴィル16は防水性を高めるためか、サイドポケットなどが一切ついていません。
さらにアークテリクスのロゴも熱圧着式となっているため、外観は極めてシンプルです。
普段遣いではほとんど出番のないウエストストラップも着いていません。
この高機能で無駄のないミニマルな感じが個人的に大好きです。
下部にはライトループのようなものも着いているため、自転車に乗る場合などに小さいテールライトを付けることもできますね。
グランヴィル16の収納は全部で3つ
グランヴィル16の収納は、メイン、上部、サイドにあるコンパートメントの合計3つです。
そのうち上部にあるポケットは本体の外部からアクセスできます。
さらに、サイドにあるポケットに関してはバッグの外部からアクセスできるのに加えて、なんとメインコンパートメントからもアクセスすることができるのです!
これが日常ではめちゃくちゃ便利です。
サイドポケットからは簡単に物を取り出せますし、メインコンパートメントからであればまとめて物を出し入れできます。
また、メインのコンパートメントにはPCスリーブとメッシュのポケットが着いており、15インチまでのPCを収めることができます。
11インチのiPadProなら余裕ですっぽりです。
グランヴィル16のAC2テクノロジーと止水ジップによる高い防水性
グランヴィル16にはアークテリクス独自の防水性をもつ生地が使われています。
また、外部のジップがすべて止水ジップになっているため、かなりの雨に降られても内部が濡れることはまずありません。
1年たった今でもしっかり水を弾いてくれています。さっとひと拭きすれば水滴は気にならなくなります。
グランヴィル16のチェストストラップは位置を変えることができる
多くのアウトドアブランドのバックパックにはチェストストラップが着いています。
タウンユースではほとんど使う機会のないチェストストラップですが、グランヴィル16のチェストストラップは取り外して位置を変えることが可能です。
僕の場合は自転車に乗るときなどにバックパックが揺れないようにしたいので、自分にフィットする位置に動かすことのできるチェストストラップはかなり重宝しています。
もちろん不要であれば外してしまっても構いません。
このように用途に合わせて付け外しが可能なのはタウンユースにおいてはかなり助かりますね。
アークテリクス「グランヴィル16」の気に入っている点
ここからはグランヴィル16の気に入っている点を解説していきます。
僕が気に入っているのは特に以下の点です。
- グランヴィル16のミニマルなデザインと優れた防水性
- メインコンパートメントとサイドポケットが繋がっている
- PCスリーブとメッシュのポケット
具体的に見ていきましょう。
ミニマルなデザインと優れた防水性
まずはなんと言ってもこのデザインと機能性がとても気に入っています。
スタイリッシュでどんな服装にも合わせやすいミニマルなデザインは普段遣いには最高です。
また、このバックパックの最大の特徴と言っても良い高い防水性は安心感が半端じゃありません。
普段、雨が降って傘を指してもバックパックや中身がびしょびしょになることは有りませんか?
僕の場合しょっちゅう中身が濡れてしまうのですが、グランヴィル16を使うようになってからはこの心配は完全になくなりました。
実際に、雨が降るような状況であっても中が濡れたことは今のところ一度も有りません。これは本当にすごい。
タウンユースではもちろん、日帰りのハイキングやトレッキングなどのアウトドアシーンでも、急な天候の変化に対応できるくらいしっかりとしています。
ミニマルなデザインにしっかりと機能まで詰め込まれているのはガジェットオタクの僕には刺さります。
メインコンパートメントとサイドポケットが繋がっている
上述の通りこのグランヴィル16のメインコンパートメントとサイドポケットは内部でつながっています。
これが普段遣いではめちゃくちゃ役に立ちます。
ぶっちゃけつながってる意味ある?と思っていたのですが、繋がっているおかげでパッキングのときは上部から物を分けて入れることができて、取り出したいときにはサイドのポケットから必要なものだけを取り出すことができるのです。
パッキングのしやすさと、荷物の取り出しやすさが両立しているのは嬉しいですね。
PCスリーブとメッシュのポケット
グランヴィル16にはマンティス26とは違って、メインコンパートメントにPCスリーブが搭載されています。
このPCスリーブは下部が少し浮いているため、PCを入れたまま机などにおいた際に、衝撃がPCに伝わることを防いでくれるようになっています。
さらに、ここには15インチまで収納できるので、13インチのMacBookであればこのように薄いPCケースに入れて収納することも可能です。
より安全に持ち運ぶことができるので心配性の僕にはとても嬉しい機能です。
今までは他の荷物と一緒にPCも入れていたのですが、このようなスペースができたことで安心してPCやiPadを収納することができるようになりました。
それから、メッシュポケットが着いたことで、ちょっとした小物をバッグの中に入れておいても迷子にならなくなったのもとても嬉しいですね。
使っているケースはこちらです。
アークテリクス「グランヴィル16」の気になる点
ここからは僕が使ってみて少し気になった点を解説していきます。
ざっと挙げるとこんな感じです。
- 生地に強度があるため少し扱いが難しい
- 止水ジップが開けにくくポケットへのアクセスがしにくい
- サイドポケットにマチがないため、メインコンパートメントに干渉する
- 内部で水がこぼれたら大惨事
それぞれ説明しますね。
生地に強度があるため少し扱いが難しい
グランヴィル16は独自の防水生地が採用されており、それによって高い防水性を備えているわけですが、マンティスなどのナイロンのバックパックとは異なって生地自体にかなりハリがあります。
そのため、ある程度荷物の入れ方を工夫しないとシルエットがボコボコになってしまいます。
また生地が硬いことで若干取り回しがしにくいと感じることがありました。
細かいとこだとジップを開けるときに本体を掴みにくかったりなどですね。
この点はしなやかな生地を使っているマンティスなどのようなバックパックに軍配が上がりそうです。
とはいえ、これは防水性とトレードオフなのでどちらを重視するかによって決めるのが良さそうです。
止水ジップが開けにくくポケットへのアクセスがしにくい
これも生地の話と被るのですが、止水ジップは防水性を維持するためかなりしっかりとした構造になっているため、開けやすさという点で不自由を感じました。
慣れの問題なのかもしれませんが、スムーズな出し入れという点では気になる方もいるかも知れませんので注意が必要だと思います。
また、グランヴィル16のジップはポケットの大きさに対して全体的に短めになっているせいか、物を出し入れするときにもう少し開いてくれたら良いのに!と思うことが何度か有りました。
特に上部のポケットに関してはもう少し開くように改良してほしいなと思いました。
サイドポケットにマチがないため、メインコンパートメントに干渉する
普段遣いではとても便利なサイドポケットですが、下に向かって小さくなるグランヴィル16にはマチがありません。
つまり、サイドポケットに物を入れればその分メインコンパートメントの容量が小さくなっていくのです。
使っていて物を取り出そうとしたときに、サイドポケットが膨らんでくると当然視認性も悪くなりますし、ものがスムーズに取り出せなくなってしまうので、僕の場合はサイドポケットにはなるべく厚みのないものだけを入れるようにしています。
折りたたみ傘やペットボトルのようにさっと取り出したいものを入れたいところですが、場合によっては難しいかもしれません。
マンティスの場合だと背面のポケットにもマチがあるので気にしなくて良かったんですけどね。
内部で水がこぼれたら大惨事
最後に本当に気をつけて頂きたいことを1点書いておきます。
グランヴィル16の特徴である防水性ですが、外から水が入ってこないということは、中で水が溢れてしまうと水浸しになってしまうということでもあります。
実際僕もかばんの中で水浸しになってしまったことがあります・・・!
モバイルバッテリーやiPadなどの電化製品もそうですが、革の財布やカードケースもビシャビシャになってしまい本当にどうしようも無くなってめちゃくちゃ萎えました。
飲み物を持ちあるく時は本当に気をつけてくださいね!
貴重品は防水の袋に入れるのも一つの手だと思いますが、物が増えてしまうので悩むところです。
アークテリクス「グランヴィル16」のサイズ感
実際に僕が普段どのような荷物を入れていて、どの程度入るのかを解説しておこうと思います。
普段の生活でバックパックに入れているものはだいたいこんな感じです。
- iPad Pro 11
- iPad用ブルートゥースキーボード
- AirPodsPro
- モバイルバッテリー等
- ポーチ
- アルコール、ハンドクリーム
- 歯ブラシ
- 飲み物
- 防寒着
- 折りたたみ傘(雨の日)
- 財布、キーケース
これらを実際にパッキングしてみましょう。
メインコンパートメント
まずメインコンパートメントはこんな感じです。
ブルートゥースキーボードはPCスリーブの底に入っています。
防寒着はエアリズムカーディガンやウルトラライトダウンを季節に合わせて持ち歩いています。
雨の日はさらにスコーミッシュフーディーなんかも一緒に入れています。
モバイルバッテリーやACアダプターは無印のポーチに入れてあります。
折りたたみ傘や飲み物のような大きな物もこっちに入れてますね。
16リットルと小ぶりですが、まだまだ余裕はあるのでもう少し荷物が多い人でも十分入りそうですね。
ただ取り出しやすさなんかを考えると、これくらいが丁度いいのかなとも思います。
PCスリーブはiPadと一緒にMacBookを入れることもできますね。
上部のポケット
上部のポケットはこんな感じです。
キーフックに鍵をつけることはまずないですね。代わりにAirPodsやクリッパをカラビナで留めてあります。
また、アルコールスプレーや歯ブラシ、ハンドクリームのようにさっと取り出して使うものはここに入れてあります。
余談ですがグランヴィル16は自立しないので、カフェなどに行くときはこのクリッパが便利なのでおすすめです。
床に荷物を直接置くのも嫌ですしね。
サイドポケット
最後にサイドのポケットです。
ここには基本的に財布、キーケース、ポーチを入れてあります。
なるべく厚みが少なく、かつすぐに取り出したいものに関してはここに入れるようにしてあります。
これくらいの荷物を入れるとこんな感じになります。
横から見ると結構余裕がある感じですね。
立てて見るとこんな感じです。
僕のように荷物が少なめな人ではやはり少し生地がたわんでしまうかもしれません。
アークテリクス「グランヴィル16」はこんな人におすすめ
以上を踏まえて、グランヴィル16はこんな人におすすめです。
- 天気を気にしなくて良いバックパックがほしい
- 少ない荷物で身軽に使えるバックパックがほしい
- シンプルでスタイリッシュなバックパックがほしい
逆に、以下に該当するような人は他のバックパックも検討してみても良いかもしれません。
- 泊りがけの旅行でも少し余裕があるバックパックがほしい
- アウトドアのシーンでもガッツリ使いたい
- ポケットが豊富でアクセスもしやすく取り回しがしやすいバックパックがほしい
個人的にはこのような用途であればマンティス26がおすすめです。
以下の記事で詳しく書いてありますのでよろしければ参考にしてくださいね。
アークテリクス「グランヴィル16」は高い機能性とシンプルなデザインが最高のバックパックです。
以上になります。
シンプルかつ高機能というミニマルなグランヴィル16はかなり満足度の高いバックパックです。
一方で冒頭にも書きましたが、人によってはそれ以上に重要視するかもしれないような箇所がいくつかあるので、購入する前にはしっかりと情報を集めてから購入されると良いと思います!
また、もしアークテリクスのバックパックを初めて購入するという方がいましたら、マンティス26も値段も含めとてもおすすめできるバックパックですのでぜひこちらの記事もご覧ください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。